大木茂は、水戸市内を走るタクシードライバーだ。
友人と立ち上げた会社を倒産させてからはそれなりの苦労の日々を送ってきたが、最近になってようやく落ち着いた生活ができるようになった。
・・・ホッとひと息ついてみれば、独り身が寂しく感じられる。 気になる人がいないでもない。 週に一度通っているカイロプラクティック治療院の先生、川野マキだ。 だが、晩熟(おくて)の茂はマキをデートに誘うすらできない。
茂も既に43歳。彼の人生最後の恋は、成就するのだろうか。
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