i-fm茨城放送は、FM水戸局94.6MHz、日立局88.1MHz、AM水戸局1197kHz、土浦・県西1458kHzで茨城県内をカバーするラジオ放送局です。

番組審議会議事録概要

平成27年10月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
平成27年10月21日(水)
AM10:30~PM0:00

開催場所
茨城放送本社会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 (*)
  • 米 倉 達 広 (・)
  • 鷲 田 美 加
  • 武 山 忍
  • 菊 地 克 幸
  • 池 元 和 典

茨城放送出席者

代表取締役社長
北 島 重 司
常務取締役兼業務局長
高 橋 正 良
審議室長兼業務局編成制作部長
鴨 川 貴 史
報道防災センター長
高 田 惠 一
議題
災害報道特別番組「常総市鬼怒川水害」 
(放送日時:9月10日(木)6時00分~22時00分)
※ダイジェスト版 33分

委員からの意見

 

委 員

4年前の東日本大震災では、大地震という突然の災害に臨機応変に対応した放送だったことで、私自身も避難先でラジオを聴き大変助けられた。今回は大雨による水害ということで、午前6時から夜22時までの間、各パーソナリティを中心にアナウンサーや現場取材班などとの連携、栃木放送からの情報なども加え、常総地域の方々を中心に役に立つ放送ができたと思う。特に現場からの中継では、ヘリコプターのホバリングの音や「カーラジオが聴き取りにくい程の雨音」などと、その場の状況が分かりやすい表現でのレポートがとても役に立っている。これらはスタジオANにはできないことで、現場にいるからこそのリアルな情報だ。また、越水のことを川の水が土手を越えると説明を加えた表現で伝えたり、大雨に関する特別警報について、重大な災害などが起こる恐れがある時に気象庁が出す警報と説明があったり、リスナーが理解しやすい配慮のある情報提供だったと思う。一方で、いきなり地名を繰り返し伝えている時間帯があり、対象地域を理解しづらいと感じた時があった。「くりかえします」や「以上13の市町村に」など、もっと分かりやすい表現で伝えて欲しいと感じた。今回の水害は午前6時前から決壊しそうな状況が伝えられていたので、放送開始前の対応がもう少し出来たのではないだろうかとおもう。

委 員

今回の災害報道をリスナーとして検証し、いくつかの課題が頭に浮かびました。まず、茨城放送の各番組の対応は極めて適切で、定時のニュース・天気予報のほか全てのワイド番組でトークと曲のフリーゾーンを災害報道に切り替えたことはとても良かったと感じた。また、中継班の被災地派遣もリアルな現場の状況を伝えるという意味で好印象であった。加えて、栃木放送とのコラボ番組も企画自体は良かったと感じた。ただ、コラボ番組の趣旨やターゲットリスナーの設定が少し不明確だったような印象があった。またマスメディアによる気象庁発言「栃木県では・・既に起こっていてもおかしくない」報道によって、本来常総市に向けられるべき報道陣の関心が常総市以外に向かってしまった(または遅延が生じた)印象は否めない。ローカル局としては、マスメディアのアバウトな広報に対抗するキメの細かい報道の在り方を是非再考して頂ければ有り難いと感じた。

委 員

茨城放送は、2つの役割を果した。一つ目は、防災ステーションとしての役割、災害時の情報を迅速、且つ的確に温かみを持って伝えることをスタッフ一丸となって取り組んでいる様子が放送を通じて感じた。今回はスポンサードの番組やCMを生かしての災害放送を実施したが、番組を切り替える決断は勇気がいるだろう。良い決断だった。リスナーやクライアント対応のご苦労が気になる。また、情報の出し方としては、情報が一元化されている安心感が放送から伝わってきた。ツイッター、ホームページ、新聞、様々なメディア・媒体からの多情報がラジオを通じて得られた。そして、現場スタッフからの中継では、「ラジオの音量を高くしなければならないぐらいの雨の音」や堤防決壊の「緑と土の茶色」の表現は非常にわかりやすく素晴らしかった。そして、私自身が県南地域に住んでいるため、今回の水害で友人知人が被災し、ラジオから声がずっと流れ続けている安心感と情報に助けられたという声を実際に聞き、「声」で伝える温かみをこれからも大事にしたいと感じた。二つ目は、茨城県を一つにする役割を果たしていた。災害当日の私自身が、住まいのあるつくば市から県庁のある水戸市、そして、つくばみらい市に戻るという行程で県内を縦に動いていた。県内全域が豪雨状態であっても地域によって危機感に対しての温度差があったことを実感した。茨城県域放送局として、災害地の報道をきちんと伝えることによって県内で起きている事であることを県民に認識してもらえる。今後もこのような対応を続けてほしい。そして、改めて感謝する。

委 員

ラジオの元々もっている機動性等を活かして、発生時から適切に報道に取り組んだと思う。委員のみなさんと同様に早朝からの特別番組への切り替えは適切な判断だった。音源を聴いた以内での感想になるが、中継班のリポートは皆さんからあったようにヘリのホバリング音が入っているなど現場の生々しい様子が手に取るように伝わってきた。一方で、課題にもあげられたように、30年に一度という事象を伝えるにしては、もっと強く呼びかけても良かったのではないだろうか?

委 員

今回、新聞・ラジオの文字や音声が、今回のような災害では力が発揮で  きなかったと実感する。TV各局が伝えるリアルな映像、記者から送られてきた写真で、すさまじい現場が分かった。今回の水害での私の印象だ。そういった中で、今は気象用語や災害用語が様々あり、羅列してもリスナーには伝わらないだろう。そして、河川などの水位の情報を伝えてもリスナーは、音声だけでは危険である事を理解しにくい。しかし一方で、ラジオの強みという意味では、スイッチを入れれば無料でリアルタイムに情報を得られるので、その利点の意味では、今回のような想定が困難な災害時放送では、現状を伝えるより、今後の危険地域の方々や既に被災した人達をターゲットに、その時に必要な行動等の情報、避難所や物資等の情報提供に力を入れた方が良いのではないだろうか。今回のことを活かし、被災者にターゲットを絞った情報提供が大変役に立つ、ラジオが一番威力を発揮できるのではないだろうか。

委 員

朝のワイド番組は、情報を深く伝えるというより、浅く広くというスタンスが番組の王道な作り方だろう。この時間は、ずっとラジオに向かって聴いている人は少ない。また、最初から最後まで聴いている人も少ないだろう。そのため、どこから入っても、またどこでも終えられるような番組作りを目指しているだろう。情報の伝え方も、あまり深堀しないで、暮らしに役立つ情報、その日その時の話題になったニュース、リスナーが興味を持ちそうな情報を紹介していく内容になっている。そのバランスは良くできている。「ニュースピックアップ」の紹介の仕方の良し悪しは、結論から言うと良い。パーソナリティの位置付けだと思うが、確かに報道番組のキャスターであれば、ある程度公平性を持って話していけるというところがある。しかし、情報の発信者であることはもちろんだが、情報の受け手の代表という立場も代弁しているのではないだろうか?ニュースにふれて自分はこういう感想を持ったということを自分の名前を付して発信している。リスナーの共感は、それぞれあるだろうが、あくまでもパーソナリティ個人の考えを伝えるということで良い。ただ、あまり偏った考え方であれば外部からの指摘もあるだろうが、そこまでの公平性は求められていないと思う。もっと公平性を求めるのであれば5分程度の尺では無理、臆することなく続けてほしい。
2015年10月30日
バックナンバー