i-fm茨城放送は、FM水戸局94.6MHz、日立局88.1MHz、AM水戸局1197kHz、土浦・県西1458kHzで茨城県内をカバーするラジオ放送局です。

番組審議会議事録概要

平成28年6月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
平成28年6月29日(水)
AM10:30~PM0:00
開催場所
茨城放送本社会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 (*)
  • 米 倉 達 広 (・)
  • 武 山 忍
  • 小 西 俊 一
  • 菊 池 克 幸
  • 鷲 田 美 加

茨城放送出席者

代表取締役社長
北 島 重 司
常務取締役兼業務局長
高 橋 正 良
審議室長兼業務局編成制作部長
鴨 川 貴 史
番組ディレクター
市 村 俊 夫
議題
「吟詠百選」
(毎週日曜日 8:15~8:45)

委員からの意見

 

委 員

茨城放送の日曜日の番組の中で好きな番組の一つである。名人芸的な番組だ。ラジオに必要なのは面白さである。“面白い”には2通りあり、一つは腹を抱えて笑うコミカルなおもしろさ、二つ目に耳触りがいい気持が良いカンフォタブル的な面白さである。この番組は、カンフォタブルの面白さがある。パーソナリティの名調子がすばらく、声質や雰囲気が番組にフィットしている。長寿番組を支えてきた一つの要素だ。その他に、役に立つという点もラジオには大事だが、豆知識的な要素もあり30分の番組内容にメリハリがあり良い。前半に徳川家康に関する詩吟、後半に天狗党の幽谷の花を朗読、構成吟を心地よく聴いた。過去の大会での吟者のものも放送されていたのでリスナーは楽しんで番組を聴いているのではないだろうか?

委 員

48年目の長寿番組ですが時代の大きな変化、様々な課題やその時折の状況があった中でスタッフで乗り越えてきたのだろう大変なことだったと思う。HPや番組表などで長寿番組ランキングなどを告知してはどうか?長寿番組であることに興味を持ってもらえ、新しいリスナーに繋がるのではないだろうか?番組全体の独特の空気感を作っているパーソナリティの歌うような話し方、テンポ、間合、語り方がとても良い。特に“どうやら次の吟がお別れの吟になりそうです”や“リクエストに関して係まで”等、一つ一つの言い方に言葉の優しさや柔らかさが聴きごこち良く空気感に惚れた。番組の最後の“今日のおさらい”の部分は一緒に確認をして終る構成は大変良い。普段なじみがない詩吟、吟詠だが、茨城にも関わりのある歴史的な背景を聴き詩吟の奥深さを体験させてもらった。茨城県民としては、今まで以上に茨城らしさ茨城色を前面に出してもらい、茨城のことを吟詠百選とともにグローバル化していって欲しい。

委 員

48年という長寿番組に敬意を表すとともに、長く続いていることに価値があると考える。吟詠のコアなファン層があるのだと思うが、それだけでは50年近くも続かないと思うので新たなファン層を取り込みながら歴史が続いてきたのだろう。そこには工夫があるのだろう。東の茨城という表現が資料にあったが、日本の茨城の伝統芸能を発展継承させるという意味で、地元のラジオ局に期待される役割の一つだ。パーソナリティの声は番組にぴったりだ。詩吟を集中して聴くという作業は初めてであったが大変格調高い30分であった。独特の節回しやビブラートの素晴らしさは、詩の持つ内容をよく表現しているのだということがわかった。番組というより詩吟の感想になるが、放送日が家康公の命日であるなど歴史的なウンチクもありとても参考になり興味深かった。武田耕雲斉の幽谷の花は、攘夷、筑波山、水戸の天狗党など、茨城県民にとっては地元の歴史が歌いこまれているのでとても親しみやすく興味深かった。パーソナリティの解説にもあったが、香りという言葉を国を思う気持ちと言っている今世のたしなみがしのばれるというところ、故郷の水戸の梅の香りというものとひっかけて、当時の耕雲斉の無念な気持ちが歌いこまれていて、とても良い新しい曲だなと感じた。

委 員

詩吟をラジオを通じて聴くのは初めてだった。映像がない中で聴くのがラジオの特性だと思うが、まさにラジオに適した内容の番組だ。歌謡曲などの歌番組であれば、音楽と歌詞を追って聴くことになるが、節で情景が思い浮かぶような感覚だ。一生懸命聴かなくても頭に入ってくるところがあり新鮮だ。前半の徳川家康の話にからめた吟は、聴きやすいと率直に感じた。番組全体としてはNHKっぽいと感じた。それは安心感、安定感があるように感じられたからだ。30分間があっという間に過ぎた。ナレーション、進行が巧みなのだろうか?ニッチなところをターゲットにしていると思うが、興味を持っている人は毎週楽しみに聴くだろうし、全く聞かない人は聞かない番組だろう。そこはラジオの番組の作り方としては大いにあっていい。コアなファン層を大事にしていくのは一番大事なのではないだろうか。ただそうはいっても詩吟のの世界は、どちらかというと高齢
者向けなところもあるので、若い人(後世)にその良さを伝えていくということは必要だろう。茨城が詩吟王国の一つを担っていることを初めて知ったが、全国大会での優勝者がでるなど茨城が誇れる一つの成果だと思う、ぜひ情報発信に力を入れてほしい。

委 員

内容、落ち着いた朗読の語り口が日曜日の朝にふさわしい番組だ。インターネットで詩吟を検索したところ“総文祭”が複数ヒットした、高校生のクラブ活動で多くの若者が取り組んでいることを知った。他県ではあるが民謡の大会などでも若者の参加をみたことがあるが、西洋化し外国から様々なものが入っている中で、若い人たちが自分達(日本)の心はこんなところにあることを確かめているのかな?と考える機会となった。他委員の意見にもあったが、ラジオのインターネット放送「ラジコ」を通じて全国の詩吟ファンが聴いていると思う、茨城放送の強みであり、目玉の番組コンテンツだ。

委 員

まずは、この番組が48年間続いている長寿番組であることに敬意を表したい。また、全国の詩吟愛好家からラジコを通して支持される人気番組であることも、この地茨城の大いなる資産であり誇りでもある。市村としおさんというMCの番組進行も、少し昔ながらの茨城イントネーションが混じった、「吟詠百選!春爛漫の桜の花も峠を越し…」というフレーズで始まる極めて流暢で品格のある語りで吟詠ファンならずとも聞き入ってしまうほどの、厳かな空気感を漂わせている。2吟目の歌謡吟詠「憂国の花」。水戸藩尊王攘夷派武田耕雲斎が率いた天狗党の歌が新曲であった。ある意味での茨城県のプロモーションとも思える作品であり、これが新曲であるというところに正直驚いた。茨城県の歴史愛好家(茨城の歴史を愛する愛好家と、茨城県人の歴史好きの両方の意味を合わせて)のもつ心の熱さが根強い市場を形成していることを裏付けているのであろう。振り付けもぜひお願いしたい、という進行者のメッセージも心熱くて面白い。全体として、この番組を拝聴して、詩吟に関して全くの素人である私には、これが48年間続いてきたことの意味と、今後の詩吟ファンの持続性について考えざるを得なかった。茨城県のお国自慢であるこの詩吟界のクオリティを後世にどう伝えていくのか、また詩吟の美学そのものを若い世代にどう引き継いでいくのか?これは歴史と文化の伝承という視点をどう組み込み、若者を魅了させられるかという課題でもある。
2016年06月30日
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