i-fm茨城放送は、FM水戸局94.6MHz、日立局88.1MHz、AM水戸局1197kHz、土浦・県西1458kHzで茨城県内をカバーするラジオ放送局です。

番組審議会議事録概要

平成28年9月度 茨城放送番組審議会議事録概要

開催日時
平成28年9月28日(金)
AM10:30~PM0:00
開催場所
茨城放送本社会議室
委員の出席 [*印 委員長 ・印 副委員長]
  • 渋 谷 照 夫 (*)
  • 米 倉 達 広 (・)
  • 武 山 忍
  • 小 西 俊 一
  • 鷲 田 美 加
  • 菊 池 克 幸
  • 池 元 和 典

茨城放送出席者

代表取締役社長
北 島 重 司
常務取締役兼業務局長
高 橋 正 良
審議室長兼業務局編成制作部長
鴨 川 貴 史
議題
土曜王国「特集・鬼怒川水害から1年。進め未来へ!」
 (9月10日 13:00~18:00)

委員からの意見

 

委 員

①水害から1年の9月10日が土曜日のため、特集をしたワイド番組の普段の雰囲気やパーソナリティのイメージが水害報道にマッチするのか心配だったが、通常のコーナー番組をはさみながら良い流れを作った。②1年経過し見えてきた課題、対策を提供してくれた。③若者目線、地元目線を丁寧に取材しリスナーと一緒に考える番組を作っている。④ラジオ(マスコミ)は、“面白い・役に立つ”ということが大事だ。その他に指導性も必要だ。庶民は誤った方向に動いてしまうことがある。それを番組で繰り返し放送することによって正しい方向に誘導するというような指導性が必要。今回、そのような内容を5時間のワイド番組内で繰り返し放送することができた。今回の放送の中で特に感動した内容は、「復興記念町づくりシンポジウム2016」だ。若者がアイディアを出したり、建設的な良い行動をとっている。若者の明るさと住民同士が災害を機会に絆を深めているようなことが見え嬉しくなった。

委 員

 一年経過した振り返りと今後の展望や常総市の未来を前半と後半に分けて放送していた。いろんな観点から現場の空気を丁寧に伝えていて全体的に大変好感の持てる内容だ。前半の水害が拡大してしまったことに対して様々な人からの反省の声を多く取り上げ、制作側の丁寧な取材や熱意が伝わってきた。後半は、前半から一変して明るい雰囲気に変わり常総市の明るい話題を取り上げている。番組の企画意図を感じる。ブランド米の告知など、この機会に常総市の復興を支援しようというムードが漂っていた。高校生達のシンポジウムに絡んだインタビューでは、率直に意見をぶつけ好感が持てるものだった。若者たちの建設的な、前向きな意見により常総市が若い力で急上昇している印象をもった。そして新市長の「大事なのは若者の力、そして大人たちが若い力の可能性に気づくこと」という意見は、この番組のテーマだと思った。企画構成については骨太でブレのない好感のもてる内容だ。少し物足りなさを感じる点としては、常総市外の目線などを取り上げられると説得力があった。例えば国土交通省の災害マニュアルの改訂やマスコミの反省を踏まえて今後の報道についてなどを取材し伝えられると良かった。

委 員

土曜日午後のワイド番組時間帯のため、暗くなりすぎず、明るくなりすぎずという番組の意図を感じる内容だ。実際に水害を体験したスタッフが取材しているということもあり臨場感あふれるリアリティのある言葉でわかり易く伝わってきた。印象に残ったのは、「復興記念町づくりシンポジウム」の内容だ。高校生など若者が町の復興のために、そして水害以前から常総市が課題として抱えていたことを真剣に考え具体的な対策を提案している。提案内容が素晴らしい。この内容だけで番組が作れそうだ。災害の検証や回顧のような番組は暗いイメージを持つし、時間の経過で聴かれなくなる印象があるが、今回のように多少バラエティ色を持たせることによって聴いてもらえるだろう。

委 員

番組審議会において3回目の常総水害報道だったため、「また、このテーマか?」と思ったが、聴き終えて報道の繰り返し伝えることの大切さを知った。リポーター自身が体験した1年前の様子を振り返りながら伝えていて大変わかり易く当時の状況を思い出させてくれた。県民や常総市民、関係した人達は、この番組を聴いて思い出しただろう。繰り返し伝えることの大切さをふまえ、県外の人、未体験の人たちにどう伝えていくかの難しさがあると考える。若者の率直な意見が放送された部分が「ブラジル人のマナーが悪いや高校生は暇なので皆ツイッターを見ている」等、生放送の面白さでもあるが、若者の若者の率直すぎる意見があり放送的に心配になった。スタッフはドキドキしながら聴いただろう。パーソナリティのバロン氏については、声も良いし聴きやすい、今回60分の短縮版だったが内容も良く全体的に聴き易かったので1時間があっという間だった。

委 員

明るく楽しく送る番組「土曜王国」に常総水害という被災から追悼、復興の内容をおりまぜて大丈夫なのかと思ったが、通常のコーナー番組を放送しながら災害報道のテイストを中庸で上手くまとめていたというのが番組全体の感想だ。リポーターの取材では、区長が「ここには11軒の家があった」の言葉に、非常に上手いフォローがあり、目の前に映像があるようだった。また、「国交大臣がここに来るのであれば以前の姿(景色)を見たうえで献花台に立って欲しかった」と番組を締めくくっていて言葉の重みを感じた。リポーターの表現力と工夫、番組全体の構成の上手さを感じた。後半のみんな前を向いて頑張っているという高校生、大学生のシンポジウムの部分は、時間を割いて皆さんからの前向きな言葉を拾うような工夫を感じた。

委 員

水害を経験した取材者が1年前を振り返りながらのリポートは、当時の様子が目に浮かぶようだ。「人達が住んでいて、普段の暮らしがここにはあった」等のコメントはプロの表現力の素晴らしさを感じた。前半と後半のめりはりがよく、特に暗くしたくなかったという企画意図を感じる一面として、後半部分のお米の話題では、出演者とリポーターのやりとりにほっこりした。またスタジオのパーソナリティの「元気にしていただきました」というコメントのフォローも素晴らしい。制作スタッフの丁寧な振り返りと被災者への心遣いを感じた。番組タイトルも含め全体に前を向いていこうとする気持ちを感じた。そして、直に役立つ情報が満載だった。また、水害の当事者だけではなく、内容を町づくりに広げることでリスナー全員が当事者になったような終わり方だったのが良い。1年前の当日、県内でも水戸と常総では温度差があったように、被害を受けないと当事者観は生まれてこない。“町づくり”は全員にかかわってくることなので、高校生の企画では、市長からの「若者の提案を一日でも早く大人たちが実行で来るか、行動することが大切」との言葉が心に響いた。この5時間スペシャルだけで一冊のまとめたものが出来そうだ。。

委 員

土曜王国を特別編成とし、鬼怒川水害1年を扱った特別番組である。   普段はバロン山崎さんと廣瀬千鶴さんの軽妙なトークが売りだが、この日は2人の記者とスクーピーを投入。現場レポートを軸に、メッセージや交通情報などを挟み、6時間にわたって「水害1年」を大特集した。地元ラジオ局としての心意気であろう。大水害から1年という節目を機に、あらためて被災者に寄り添い、彼らの思いをリスナーと共有するという、作り手の意図を感じさせる特番であった。今後も節目で特番を組み、被災者の思い、まちの復興を県民に伝えてもらいたい。 決壊現場からのレポートは強い印象を残した。記者は区長にインタビューし、被災前と被災後の状況をリスナーがイメージしやすいよう、具体的な言葉を引き出そうと努めていた。その結果、区長から生きた言葉が語られ、「災害のない暮らしがいかに大切か」をリスナーと共有することに成功した。記者はレポートをこう結んだ。「(視察に来る)大臣には、ここに家々があり、たくさんの暮らしがあったことをイメージして、堤防に立ってほしい」。被災者の気持ちを代弁しているように私には聞こえた。豊田城からのレポートでは、復興メッセージの最優秀作「自然と共に歩む」の作者に記者がインタビューし、「鬼怒川は昔から暴れ川だと親から聞かされていた。後世に伝えていくのが私たちの役目だ」という思いが語られ、印象的だった。水没した市庁舎からレポートを始める構成も良かった。自身も庁舎内で孤立した記者のレポートだけに、当時の生々しい振り返りは迫力があった。 これらのレポートを受けて、報道防災センター長の解説であらためて被害を振り返った。ヘリによる救助が1339件もあったことを挙げ、「住民はまさか洪水になると思わなかった」とし、その「まさか」は見通しの甘かった行政も同じだと指摘した。さらに、こうした行政側の心理的姿勢は自治体一般に共通するものだとする検証委員会の見解を紹介し、教訓とすべきだとのまとめは説得力があった。
2016年09月30日
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