身がぷっくり、今が旬!涸沼の土用しじみ

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2020年07月16日(木曜日)

身がぷっくり、今が旬!涸沼の土用しじみ

ごきげんよう!

7月15日レポート担当菊地真衣です。

 

ひさびさなスクーピーレポートでした~(*_*)

スクーピーに復帰したら行きたいところがありました。

それは・・・

涸沼!!

 

なぜ涸沼に来たかったかというと、

1年半くらい前、

冬にしじみのレポートをしたときに

『しじみは旬が2回あって、

夏の土用しじみは身も大きくて漁の仕方も違う』

と教えてもらい、

それでは夏にまた取材にいきます!っと言ったっきり

それが叶っていなかったからです!

 

そのときのブログがこちら↓

涸沼の寒しじみ

 

 

 

それで、

ちょうどスクーピーレポートが少しずつ復活してきたこのタイミングが

まさに夏のしじみのシーズンということで、

 

またまたしじみ漁師の石崎豊彦さんに会いに行きました(‘◇’)ゞ

 

 

 

涸沼は、

茨城町・鉾田市・大洗町に面した

茨城の中央に位置しています。

 

 

海水と淡水が入り混じった全国的に見ても希少な”汽水湖”。

ラムサール条約登録湿地でもある涸沼は

その自然の豊かさはもちろん

そこに住む生き物もたくさんいます。

(石崎さん曰く、雨の日に船の先にカワセミがとまることもあるのだとか…。

なんて風情。)

 

そのなかでも

日本三大しじみのひとつとしても数えられる

涸沼のやまとしじみが有名で、

夏は産卵期で身がぷっくりしていて栄養満点!

 

冬が『寒しじみ』と呼ばれるのに対して、

夏のこのしじみは『土用しじみ』と呼ばれます。

どちらも同じやまとしじみです。

 

 

 

 

 

今回は大洗成田町に面した涸沼からの中継。

前回いった場所はこの日は風が強いとのことで、

今回はこの場所で漁をしていると教えてもらいました。

 

同じ涸沼でも、風の強さが違ったりするのが不思議でした。

 

 

 

松川漁港のドックに着くと、

うしろに小さな動力を積んだだけのシンプルな船が数隻見えました。

そこに立って、何やら長い棒を持っています。

 

 

この棒の正体はオールではなく

しじみを採る道具。

その名も『カッター』。

 

カッターの目の粗さは12mmと決まっていて、

それよりも小さいしじみは涸沼に返します。

自転車のかごのような形状で、その先に5mほどの竿がつけてあり、

しじみが入る口の地面に接する部分は

くし状の『バリカン』と呼ばれる歯がついています。

バリカンは1本1本が地面にむかってゆるくアーチ状になっているので

(ちりとりの先のようなイメージ)

産卵期で浮いてきているしじみを傷つけることなく

カッターの中にいれることができます。

 

 

 

 

涸沼で行われる夏の漁は、

人力と自然の力を利用する特殊な漁。

傷をつけないことと、

乱獲を防いだり、

資源を守るために

昔から行われている伝統的な漁なのです。

 

 

 

 

漁をするのにちょうどいい風は、

陸にいると服がぱたぱたと音をたてるくらいの

風速3~4mほどの風だそうです。

 

 

 

 

風が吹いていないときは技術を要するようで、

船のヘリに足をかけ体重をのせ

復元力を利用して進んでいきシジミを採ります。

これを『こじりがき』とよぶそうです。

 

 

 

 

逆に強いと漁はできなくなるそうです。

5mがギリギリで6mはアウト・・・。

石崎さんは波の立ち方で風速何メートルかだいたいわかるそうですよ!

 

 

 

 

夏の漁が7時から11時までと決まっていることもあって

11時からの中継では採るところをレポートできなかったのですが、

直前まで見せてもらいました。

 

 

 

 

 

風にたいして船は横向き(垂直)にし、

漁師さんも船同様横向きに乗ります。

4mくらいの風を背に受けて、

横にした船はどんどん前に進んでいきます。

 

 

 

 

10分で100mくらいすすんだでしょうか。

 

 

 

漁の時はこのように、

風の力を利用するため、

音はほとんどなく静かに行われます。

ときどき、水からかごをあげてゆすって

しじみ同士がじゃらじゃらいう音が響きます。

 

 

漁をする位置までは動力を利用しますが、

漁を始めるときは動力は船の上にあげています。

 

 

 

この日採れた量は40㎏ほど。

多い日だと100㎏は採れるんだとか!

(前半のコンディションがいまいちだったそうです。でもすごい量!)

 

 

実際この日採れたしじみで大きいものを見せてもらいましたが

横幅3センチ、殻幅(かくふく)もあって

平たくなく、まんまる!!

丁寧に採られたしじみは

黒くきらきらと輝いていました。

まさに『涸沼の黒真珠』。

 

 

3センチのしじみは5歳のしじみちゃんでした。

8歳になるころには大きさが倍になるみたいです。(笑)

ハマグリかな…!!

※そして写真撮り忘れました。

 

 

石崎さんのおすすめは

大ぶりだからこそできる『しじみの酒蒸し』。

小ぶりなものは(と言っても12㎜以上)お味噌汁などに。

ちゃんとした食べ応えのある具としてのしじみ…。

だから涸沼のしじみはスゴイ!

 

 

 

 

石崎さんのパワフルさはしじみのおかげ!?でしょうか(*’ω’*)

わたしも土用しじみをたべて夏バテ知らずと行きたいところです☆

みなさんも涸沼の土用しじみで酒蒸しやってみてくださいね~!